日本政策金融公庫について

「中小企業事業」をご存じですか?

 日本政策金融公庫は、今回の新型コロナウイルス感染症融資で非常に多くの方がお世話になっていると思います。実は、日本政策金融公庫には、3つの事業部があります。

 「国民生活事業」「中小企業事業」「農林水産事業」の3つです。この3つは、元々別々の会社であったのです。国民生活事業は、国民生活金融公庫。中小企業事業は、中小企業金融公庫。農林水産事業は、農林漁業金融公庫です。この3つの政府系金融公庫が、平成20年に解体・統合されて、日本政策金融公庫となりました。

 さて、解体・統合されてひとつの会社になったのですが、それぞれは、そのまま事業部という形で残り、縦割りの組織として別々の窓口となっています。そして、担当者は、そのまま事業部に残り、その業務にあたっているようです。

 ここで、「国民生活事業」と「中小企業事業」のふたつの事業部に絞って考えます。まず、創業したての事業者がお世話になるのが、「国民生活事業」となります。ここでは、創業したての会社から比較的小規模な会社の融資を行っています。この事業部で最初の数年間は融資を受けている会社が多いと思います。

 そして、その会社が成長し、売り上げ規模が大きくなると、「中小企業事業」の事業部での融資を受けることも可能となります。この事業部は、国民生活事業よりも大きな金額の融資を一度に受けることができます。色々な制度融資もあり、金利もリーゾナブルです。売り上げ規模で、5億円くらいからと聞いています。

 しかし、あまりその存在を知らない、知ってても取引していない会社が多いのではないかと思います。多分、それは、会社が成長して売り上げが大きくなると、民間の金融機関との取引がメインとなり、政府系金融機関との付き合いが薄くなるからだと思います。

 民間金融機関では、営業がこまめに訪問してくれ、色々なサポートを行ってくれるので、わざわざ政府系金融機関との取引を増やす必要がなくなるのです。

 しかし、私としては、民間金融機関をメインとしてしっかりとお付き合いをして、政府系の金融機関からも、条件の良い融資を利用したほうが良いと思います。特に、大きな設備資金が必要な時には、長期で低利な融資のある政策公庫を入れるべきだと思います。

 どうぞ、よろしくお願い致します。