事業再生

事業再生について

 新型コロナの感染症のため、企業の決算数字が悪化しています。これは、リーマンショック以上であると言われています。コロナ融資のおかげで倒産件数は抑えられていますが、今後、この過剰融資のツケも懸念されるところです。来年以降どのような経済状況になっているのかを考えてみます。

 経済活動全体が縮小している中、バブル崩壊やリーマンショック後の経済回復に似た状況が予想されます。過去にはその際、「事業再生」活動が脚光を浴びてきました。そこで今回は「事業再生」について書きたいと思います。

 事業再生を行うには次の3つのリストラクチャリングがあります。
1.財務リストラ
2.業務リストラ
3.事業リストラ

 それぞれについて説明します。まず、財務リストラですが、一言で言えば借金を軽くするということです。不要不急の資産を売却して借金を返済するのです。膨れ上がったバランスシートをスリム化することによって、支払い利息を軽減し経費削減を行うのです。

 次に、業務リストラですが、これは日々の業務フローを見直し改善することです。無駄な仕事をなくし、非効率な業務を改善することによって、人件費を削減し生産性を上げるのです。組織は、意識しないといつのまにか肥大化してしまいます。従業員が増加し1人当たりの生産性が低下していきます。それを、抜本的に見直すのが業務リストラです。

 最後に、事業リストラです。これが最大に効果のあるリストラクチャリングです。儲かっていない事業を切り捨てるということです。今は、儲かっていないが、将来的には成長が見込まれる事業は別です。今も将来も赤字で見込みのない事業をやめるのです。これによって赤字原因を抜本的にバッサリと切り取るのです。しかし、これをやるには非常に大きなパワーが必要です。既存事業に携わっている人の抵抗は特に大きいでしょう。しかし、これをやらなければ会社の存続がないという場合には、やるしかないのです。持っている知力を振り絞ってやりきることが大切です。

 このように3つのリストラについて説明しましたが、私は、実は事業再生に必要なことはリストラクチャリングだけではないと考えています。経費削減だけをやっていては会社は存続はするけれども、縮小均衡になっていずれにしても将来的には危ない状況になるでしょう。

 売上拡大の施策が必要なのです。売上を拡大しないと利益は拡大しません。その施策を具体的に考えて行くことが、実は一番重要なことだと思います。これは、その企業の業種・業態によって違ってくると思いますが、企業が提供しているモノやサービスが何より今のマーケットに合ったものか、お客様が本当に欲しがっているものなのかを真剣に考える必要があると思います。

 そして、売上拡大のためのマーケティングについてもう一度見直す必要性があるのではないかと思っています。マーケティングを変えることによって、製品が生き返るかもしれません。デジタル化も必要です。自分の会社はアナログだからだめだと言っている場合ではありません。これはマストです。小さいことからデジタル化に取り組むべきです。

 コロナ後の経済、新たな経済に生き残るには、過去の「事業再生スキーム」では、もう古いのです。過去にはなかった、ITやAI、5Gなどの「デジタルトランスフォーメーション」というキーワードを忘れるわけには行かないのです。

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