事業性評価融資

 事業性評価融資という言葉をご存じでしょうか?私はこれを聞いた時、「やっと出たか」と思いました。これは、銀行が担保や保証協会に頼って融資するのではなく、その企業の技術やアイデアなどの強味をしっかりと評価して、その将来性を目利きすることによって融資するということです。これこそが本来の銀行の姿であると思います。
 昔、私がある銀行にベンチャー企業の融資について説明に行った時、その銀行の行員が、「この業種は融資した経験がないので出来ません。」と言いました。私は、「融資したことがなかったら今回の案件でしっかり調査して勉強したらどうですか?」と質問したところ、「経験がないことはできません。」の一辺倒でした。なんと向上心のない人だと思いました。または、この銀行自体の行風がこのような感じなのかとも思いました。過去に事例がないとできないということであれば、じゃあ新しい職種は、すっと融資しないままなのか?訳が分からないと思いました。
 今回、事業性評価融資の推進を金融庁が行ってくれるおかげて、この様な銀行員がいなくなり、事業の本質をしっかりと見て、社会にとって有意義な会社であるかどうかを判断して融資してもらいたいと思います。銀行はその経済社会の中の役割として、血液を流していかなければなりません。その役割を担うためには、お客様の事業をしっかりと理解して、成長性を判断しなければなりません。いままでなかった技術やアイデア・システムであれば、過去のストックデータはありませんので、将来的なことは分からないかもしれませんが、その技術やアイデアが世の中にニーズがありそうかくらいは理解できると思います。まずは、前向きに理解しようとすることが、銀行員には必要とされる資質ではなかろうかと思っています。
 是非、銀行は、次世代の産業の芽を潰すのではなく、育てて行って欲しいのです。
 

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