融資・銀行についてのBLOG始めます。No.2

「融資・資金繰り専門行政書士」になるまでの経緯 第2回

 前回は、私が銀行を退職しコンサルタント・行政書士として働いて10年ほど経った時までのことを書きました。今回は、その後から今日までのことをお話し致します。どうぞお付き合いのほどよろしくお願いします。
 私がコンサルタント・行政書士として10年ほど経った時、銀行員時代に新規先として融資させて頂いた社長から新しい事業をやりたいので、その事業をお願いしたいとの話がありました。その企業は株式公開を果たし新たな分野への進出を模索していました。その事業とは、不動産担保ローン事業でした。貸金業への進出ということです。貸金業の登録をするためには、その人的要件のひとつとして役員に経験者が必要です。私は銀行員であったのでその人的要件を満たしていました。その上場企業の子会社として貸金業の登録を行い、私が子会社の社長として会社を作っていって欲しいということでした。私は、これも何かの縁だし、また組織を一から作るということが魅力的に見えたこともあり、面白そうだからいっちょやってみようと思いました。
 しかし、実際に実務をやり始めると「これはどうなるのやら?」と途方に暮れました。この子会社のスタートは私を含めて3名でした。まず、何もないということに気が付きました。銀行では、仕事をする上では既にあったものが何もないのです。金銭消費貸借約定書もないのです。システムもないのです。手で利息計算するのか?しかし、やらなけれがなりません。金消契約書は私が作成しました。行政書士をやっていましたので契約書作成くらいはやっていましたが、金融機関の金消契約書まで作成したことはありませんでした。システムも色々なシステム会社に打診しましたが、金融システムをパッケージで作っている会社が中々なくオーダーメイドになるとのことでした。そうすると金額が1億円ほどかかるということで、全く稼ぎがなく海のものとも山のものとも分からない事業に1億円の設備投資はかけられませんので本当に頭を抱えました。しかし、探すと1社だけ消費者金融専門のシステム会社がありました。そこにパッケージソフトがあり、そのシステムを採用することになりました。本当に良かったと心の底から思いました。このシステムがなければ貸金業をスタートすることは不可能であったからです。
 このようにして、手探りながら4年半前に3名でスタートした会社は、大阪本社、東京にも支店を構え、社員も60名を超える会社になりました。不動産担保ローンの残高も順調に伸び、100億円程度の残高になりました。そして、高齢者のための借入の手段であるリバースモーゲージの保証業務を銀行と提携することによって開始し、現在提携金融機関は12社となっています。ここで、一定の事業そして組織が形作られ、若くパワフルな後継者も育ったことから、私はこの会社の第一線から退くことにしました。その大きな理由は、この不動産担保ローンおよびリバースモーゲージ保証業務は不動産をベースにして全て考えられています。私としては、60歳もまじかに見える年齢になった今、もう一度、事業や経営者をしっかりと把握し、目利きして、新しい事業、若い企業を支援していく仕事をして、関西の経済を発展させることに微力ながら役に立ちたいと思うようになったのです。
 私は、この4年半でいろいろなことを学びました。貸金業のことについて、不動産評価について、組織の規定やマニュアルについて、人事について、ガバナンスについて、マネージメントについてほか切りがありません。そして私は、この貴重な学びの経験を与えて下さった社長には本当に心から感謝しております。この貴重な経験を存分にこれからの仕事に活かして、関西のそして日本の中小ベンチャー企業の成長を支えていこうと思っております。日本は新しい産業がアメリカほど育っていないように思えます。そもそも起業しようと思う人が少ないのです。廃業数が起業数より多くなっており、日本の会社数はどんどん減少しています。そういう中でも、ITを駆使したフィンテック会社やアプリ開発会社、ネット企業やバイオ会社が出てきています。若い経営者、場合によっては学生ベンチャーが実際ここ数年では増えてきているのではないでしょうか。新しい発想とアイデアそしてIT技術やバイオ技術を使ってチャレンジする人が益々増えていって欲しいと思います。それがなければ、日本経済はじり貧になっていくと思います。そして、金融機関は、その新しい技術やアイデアを前向きに理解して欲しいと思います。私は、この新しい技術・アイデアを持った企業と金融機関の間の橋渡しの役目を果たして行こうと思っています。また、これら若い会社の財務面や法務面からのサポートが絶対に必要であると思っています。
 以上が私がこの仕事をはじめた経緯と、私のこの仕事にかける心意気であります。これから起業して事業を始めようとしている方、新しいアイデア・技術で事業を始めたけど資金調達が分からない、金融機関が理解してくれない悩みがある方、今の事業はじり貧だが新たに事業を立ち上げようとしている方、等々資金調達や資金繰りにお悩みになっている経営者の皆様、是非一度私にご連絡下さい。誠意をもって一生懸命にサポートさせて頂きます。どうぞ宜しくお願い申し上げます。